シリーズ名 | クリスタルCP工法 |
副題 | 農業用水路補修補強工法 |
登録等 | NNTD(農業農村整備民間技術情報データベース)No.1085 |
概要
「クリスタルCP工法」は農業用水路等の表面に平滑性、水密性等を付与し機能回復・向上を図る工法です。まず、劣化したコンクリート表面にA液(けい酸系含浸材)を塗布し、表層部を改質した上で付着性の高いUSCPモルタルにて断面修復・不陸調整を施します。修復部乾燥後、再度A液で緻密化を図り、最終工程としてB液(シラン系含浸材)で疎水性を付与します。使用する材料は安全性の高く、施工が容易な為、工期の短縮が図られます。
水路概要図
特徴
(1)粗度係数改善
極薄付・髙接着力を有するポリマーセメントモルタル使用により水路断面積を減らすことなく粗度係数を改善します。
(2)防水性・防汚性
珪酸塩系含浸材のダブル施工、シリコン系撥水材の塗布で吸水防止性能の向上を図り、耐久性を高め、防汚・防藻機能を付与します。
(3)耐摩耗性
流水、流砂等による摩耗に対し抵抗性を発揮します。
(4)施工性
従来技術で対応(左官工)でき、工期の短縮が図れます。また複雑な形状の下地に対しても対応可
(5)安全性
使用材料は無機材で構成されており高い安全性を有します。
用途
コンクリート構造物(開水路・暗渠・水槽等)
試験データ
(1)粗度係数測定結果
試験機関:(独)水資源機構 総合技術推進室
試験水路:NSフリューム600×600×2000
処理材料:(下塗り)クリスタルCP工法A液(上塗り)クリスタルCP工法B液
試験結果:粗度係数を15%以上改善。(n=0.011)
(2)耐摩耗性試験結果
試験機関:自社試験
試験方法:JIS K5600-5-9に準拠
処理材料:(下塗り)クリスタルCP工法A液(上塗り)クリスタルCP工法B液
試験結果:耐摩耗性の向上を確認。
(3)防水性試験結果
試験機関:八戸工業大学工学部環境建設工学科
試験方法:JSCE K 571透水量試験準拠
処理材料:(下塗り)クリスタルCP工法A液(上塗り)クリスタルCP工法B液
試験結果:高い吸水防止性能を確認。
(4)付着性試験
試験機関:自社試験
試験方法:建研式付着強度試験準拠
処理材料:(改質処理)クリスタルCP工法A液
(断面修復処理)USCPモルタル(標準配合1mm厚)
試験結果:高い付着性能を確認。
(5)安全性試験結果
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試験項目 | クリスタルCP工法 A液 |
クリスタルCP工法 B液 |
厚生労働省生衛発 第508号溶出量 (mg/L) |
---|---|---|---|
カドミウム(Cd) (mg/kg) | 不検出 | 不検出 | 0.01 |
六価クロム(Cr+6) (mg/kg) | 不検出 | 不検出 | 0.05 |
砒素(As) (mg/kg) | 不検出 | 不検出 | 0.01 |
総水銀(Hg) (mg/kg) | 不検出 | 不検出 | 0.0005 |
鉛(Pb) (mg/kg) | 不検出 | 不検出 | 0.05 |
セレン(Se) (mg/kg) | 不検出 | 不検出 | 0.01 |